大韓民国の場合、慢性疾患治療費用の増加、出生率低下、人口高齢化などで予防次元の積極的な健康管理政策が要求されて国民健康増進総合計画が樹立/推進されています。 これに対し国民健康保険公団はさまざまな事業を広げており、代表的に重要疾病の定期的な早期検診を通じて国民健康の増進を試みようとする健康診断制度があります。
一般健康診断対象者
- 職場加入者
- 地域加入者 : 世帶主、20才以上世帯員、20才以上被扶養者
- 医療給与受給権者:20~64歳
がん健康診断対象者
- 胃がん、乳がん:40歳以上の男女(2年周期)
- 大腸がん:50歳以上の男女(1年周期)
- 乳がん:40歳以上の女性(2年周期)
- 子宮頸がん:20歳以上の女性(2年周期)
- 肝臓がん:40歳以上の肝臓がん発生高リスク群(6ヶ月)
- 肺がん:54~74歳のうち肺がん発生高リスク群(2年)
費用負担
- 一般健康診断 : 公団(NHIS)が全額負担
- 癌検診 : NHIS 90%、受検者10% (ただし、大腸癌および子宮頸部癌は公団が全額負担)
がん検診対象者のうち、健康保険料賦課金額(前年度11月)が健康保険料の下位50%に該当する国家がん検診事業対象者と医療給与受給者は受検者自己負担なし
健康増進と疾病予防のための公団の主な事業
健康生活実践キャンペーン
- 禁煙、節酒、健康な身体活動など健康増進のための広報ブローシャーの配布
- 中高生を対象に節酒など健康講座の開催
- 成人を対象に糖尿病と高血圧予防教育を実施
- 健康診断の結果、代謝異常症候群リスク要因を有する対象者にオーダーメイド型の健康相談および健康情報を提供
人中心の健康増進プログラム
- 健やかな世界を実現する人中心の健康増進事業
- 公団は、国民の健康増進および疾患予防のために「健康100歳運動教室」を運営しています。このプログラムは、参加者中心の健康管理サービスを提供することで身体機能の向上や健やかな生活の維持・改善することを目的とし、これを通じた疾病予防および保険財政の安定にその趣旨があります。
- 参加者の身体機能検査(事前・事後)、メンタルへルス(うつ病)検査などを通じて健康増進事業の効果分析
肥満関連事業
- 一定水準以上の肥満度を有する青少年(小学生など)を対象に運動と食事療法中心の2~3ヶ月肥満管理プログラムを運営
- 肥満管理相談サービス、地域の祭りに参加した人々を対象に肥満度測定サービスなどを提供